ボリンジャーバンドとは — 計算式・母標準偏差・σ の読み方の整理
仕様
| 英語名 | Bollinger Bands |
|---|---|
| 分類 | ボラティリティ系 |
| 考案者・原典 | John Bollinger, Bollinger on Bollinger Bands(2001) |
| 既定パラメータ | 期間 20 / 標準偏差の倍率 2 |
| 出力系列 | +kσ(価格チャートに重ねる)、中心線(価格チャートに重ねる)、−kσ(価格チャートに重ねる) |
| 本サイトの実装 | ブラウザ内でインクリメンタル計算。既知値テストで検証済み(算出方法と検証方法) |
概要
ボリンジャーバンドは、John Bollinger が 1980 年代に考案した指標で、移動平均を中心線とし、その上下に標準偏差の倍数だけ離れたバンドを描きます。考案者自身による解説書 Bollinger on Bollinger Bands(2001 年)があります。価格の水準と変動の大きさを同時に表示できる点が特徴です。
計算式
期間 の SMA を 、同じ 本の終値の母標準偏差を 、倍率を とすると、
計算手順
- 直近 本の終値の単純平均(中心線)を求める
- 同じ 本について、平均からの偏差の二乗の平均の平方根(母標準偏差)を求める
- 中心線に標準偏差の 倍を足したものを上側バンド、引いたものを下側バンドとする
性質
- 母標準偏差: 分母は ではなく です。考案者の定義および多くのソフトウェア(TA-Lib を含む)がこの形を採用しています
- バンド幅の変化: 価格の変動が大きくなるとバンドは広がり、小さくなると狭まります
- バンドの外側: 終値がバンドの外側に出ることは定義上起こりえます。価格がバンドの内側にとどまる割合は、価格の変動の特性によって変わります
一般的な使われ方
終値とバンドの位置関係、バンド幅の拡大・縮小(バンド幅が狭い状態は「スクイーズ」と呼ばれます)が観察の対象とされます。位置関係と幅を数値化したものが %B と バンド幅 です。
注意点
- ±2σ の範囲に約 95% が収まるという説明は、値が独立な正規分布に従う場合の性質です。価格の変動は一般にこの前提を満たさず(裾が厚い、変動の大きさが時期によって変わる等)、割合をそのまま当てはめることはできません
- 標準偏差は直近の値動きの大きさから計算されるため、バンドは将来の価格の範囲を示すものではありません
本サイトの実装
移動和と移動二乗和から平均と分散を で更新します。大きな価格水準で生じやすい桁落ちを避けるため、最初の値を基準にずらして集計しています。TA-Lib の BBANDS と一致することを既知値テストで確認しています。
計算例(合成データ)
関連する指標
参考文献
- John Bollinger (2001). Bollinger on Bollinger Bands. McGraw-Hill
本解説は上記文献に基づく一般的な見解の紹介であり、指標の解釈は流派・文献により異なります。将来の値動きを予測・保証するものではありません。詳細は免責事項をご覧ください。
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