MACD とは — 計算式・シグナル線・ヒストグラムの構成
仕様
| 英語名 | Moving Average Convergence Divergence |
|---|---|
| 分類 | トレンド系 |
| 考案者・原典 | Gerald Appel, Technical Analysis: Power Tools for Active Investors(2005) |
| 既定パラメータ | 短期 12 / 長期 26 / シグナル 9 |
| 出力系列 | MACD(別ペイン)、シグナル(別ペイン)、ヒストグラム(別ペイン) |
| 本サイトの実装 | ブラウザ内でインクリメンタル計算。既知値テストで検証済み(算出方法と検証方法) |
概要
MACD(Moving Average Convergence Divergence)は、期間の異なる 2 本の EMA の差を系列化した指標です。2 本の平均線が近づく(収束)・離れる(拡散)様子を 1 本の線で表します。Gerald Appel が考案し、1970 年代から広く使われています。
計算式
短期 、長期 、シグナル期間 とすると、
構成要素
| 系列 | 意味 |
|---|---|
| MACD 線 | 短期 EMA と長期 EMA の差。0 を上回っていれば短期 EMA が長期 EMA より上にある |
| シグナル線 | MACD 線の EMA。MACD 線を平滑化したもの |
| ヒストグラム | MACD 線とシグナル線の差 |
性質
- 単位: MACD 線は価格の差なので、価格と同じ単位を持ちます。価格水準の異なる銘柄同士や、同じ銘柄でも価格水準が大きく変わった期間同士では、値の大きさを直接比較できません
- ゼロ線: MACD 線が 0 を横切ることは、短期 EMA と長期 EMA が交差したことと同値です
- ヒストグラム: MACD 線の「変化の勢い」に近い情報を持ち、MACD 線とシグナル線の交差はヒストグラムの符号の変化として現れます
一般的な使われ方
MACD 線とシグナル線の交差、MACD 線とゼロ線の位置関係、価格の高値・安値の推移と MACD の高値・安値の推移の食い違い(ダイバージェンスと呼ばれます)などが観察の対象とされます。いずれも過去の価格から計算された事実の記述であり、その後の値動きを示すものではありません。
注意点
- 価格が横ばいの局面では交差が頻繁に起こります
- 期間の組み合わせにはさまざまな流儀があり、既定値は慣例にすぎません
- ソフトウェアによって EMA の初期値の取り方が異なり、計算開始直後の値が一致しないことがあります
本サイトの実装
3 本の EMA を漸化式で更新し、1 本あたり で計算します。TA-Lib の MACD は短期 EMA の初期化位置を長期側に揃える方式のため計算開始直後の値が本実装と異なりますが、十分な本数の後に一致することを既知値テストで確認しています。
計算例(合成データ)
関連する指標
参考文献
- Gerald Appel (2005). Technical Analysis: Power Tools for Active Investors. FT Prentice Hall
本解説は上記文献に基づく一般的な見解の紹介であり、指標の解釈は流派・文献により異なります。将来の値動きを予測・保証するものではありません。詳細は免責事項をご覧ください。
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