TRIX とは — 三重平滑 EMA の変化率の計算式と性質
仕様
| 英語名 | Triple Exponential Average (TRIX) |
|---|---|
| 分類 | トレンド系 |
| 考案者・原典 | Jack K. Hutson(1983) |
| 既定パラメータ | 期間 15 |
| 出力系列 | TRIX(別ペイン) |
| 本サイトの実装 | ブラウザ内でインクリメンタル計算。既知値テストで検証済み(算出方法と検証方法) |
概要
TRIX は、終値に EMA を 3 回重ねて強く平滑化した系列の、1 本ごとの変化率(%)です。Jack K. Hutson が 1980 年代に発表しました。3 回の平滑化によって短期の細かな上下動を取り除いたうえで、その変化の向きと大きさを表します。
計算式
とすると、
計算手順
- 終値の EMA を計算し、その EMA、さらにその EMA を計算する
- 3 段目の EMA の前日比変化率(%)を計算する
性質
- 強い平滑化: 3 段の EMA により細かな上下動は大きく減衰しますが、その分だけ遅れも大きくなります
- ゼロ線: TRIX が 0 を上回ることは、3 段平滑した系列が前日より上昇したことと同値です
- TEMA との違い: TEMA は EMA を 3 段重ねた値を組み合わせて遅れを減らす移動平均で、TRIX とは目的も計算も異なります
一般的な使われ方
TRIX とゼロ線の位置関係、TRIX 自体の EMA(シグナル線)との交差などが観察の対象とされます。
注意点
- 先頭の 本は値を持ちません
- 変化率なので、値の大きさは価格水準に依存しませんが、変動の大きさ(ボラティリティ)には依存します
本サイトの実装
3 つの EMA を漸化式で更新し、1 本あたり で計算します。TA-Lib の TRIX と一致することを既知値テストで確認しています。
計算例(合成データ)
関連する指標
参考文献
- Jack K. Hutson (1983). Good Trix. Technical Analysis of Stocks & Commodities
本解説は上記文献に基づく一般的な見解の紹介であり、指標の解釈は流派・文献により異なります。将来の値動きを予測・保証するものではありません。詳細は免責事項をご覧ください。
本ページには広告が含まれます。